| オロロンレポート「魔の13ウエーブ」 By Shinichi Nakanishi |
| 昨年に引き続き2回目の挑戦となる今大会は、初挑戦での手ごたえから、年代別の入賞を狙ってみた。 春の移動で隔日勤務となり、練習量も昨年より50%増量、本番に向けての調整も順調に推移。 ![]() 当朝の天候は曇り、南寄りの風、波穏やか、記録を狙うには絶好のコンディション。ただ、昨年よりクラゲが多くて水面下1mにうじゃうじゃといるではないか。 覚悟を決めて、まずは最初のスイムスタート、やはりロープ際はポカーッと空域が出来て泳ぎやすい。 2日前のシケは嘘のようで、港外に出てもうねりも、濁りも無く海底も見えて方向を保ちやすい。 三つ目のブイを右折して後700m、ここからは副堤の先端目指して泳ぐのだが、油断すると左に流される。 港内に入って、残り200m、潮に押されてどんどんと岸が近づいてくる。 スイムゴールは昨年より1分速い37分台。 4つ目の競技といわれるトランジッション、昨年の反省から大幅にタイム短縮に成功。 さあ!充分とは言えないが、今年一番練習できたバイク、愛車ピナレロでどんなタイムが出るか? 妻や知人の声援を背にスタート。 ![]() 200.9km先の遠別町を目指す、先は長い、ルンルンペースに徹する。 曇り空で肌寒く、濡れたパンツのせいか、早くも尿意が・・・、我慢できず草むらに駆け込む。 スッキリしたところに、HIROKOが何か言いながら走り去っていった、彼女も調子がよさそうだ。 羽幌からのアップダウンもエンジン、車体とも快調、昨年抜かれてばかりの登りも今年は無理せずに追い越していける(練習の成果か)。 スタート時からの右腰の鈍痛も、なぜかしら遠別あたりからおさまって来た、このあたりでやっとHIROKOに追いつき、先行する。 気温も上がってきた、各エイドでは必ず冷たい水ボトルと交換、水分補給とともに体にもかけ筋温を下げる、燃料補給も怠り無く。 まもなく天塩町、バイクゴールまであと80km。 徐々に疲労感が襲ってきた、眠くなってきた、ペースも落ちてきた、後続に抜かれてきた、でもここで無理はしない、まだまだ先は長いのだから、しばらく休もう。 この辺にくると単独走が多くなり、海側からの横風を受けなら単調なサロベツ原野を眠気と、退屈と戦いながらの走りになる、後50km、右折して折り返し地点の幌延へと向かう、追い風で生き返る。 そろそろ、次のランに備えてエネルギーの補給を、サプリ系は飽きてくる、エードで、おにぎり、パン、バナナをもらい、それに持参した塩味が効いたカリカリニンニクをおかずに、良く噛んで食べる、来年は漬物やタラコなんかも持ってこようかな?それとお茶も(食は楽しまないと・・・(^_^♪ )。 ![]() 折り返してからは、やはり向い風、結構強い。あと一息だ!ゴール手前数キロで先ほど抜かれたSATOちゃんを抜き返し、まもなくバイクゴール。 ピナレロはトラブルも無く快調に走ってくれた、昨年より約30分短縮で終了。 いよいよ、最後のランパート、トライアスロンは各つなぎで気分転換できるので助かる、ウルトラマラソンはそうは行かない。 手早く着替えてスタート、ここでも妻や石やんの応援でパワーをもらい、初めの5kmは21分台、速過ぎる!いや距離が間違ってる???、自分の感覚ではキロ5分ペースだと思う(これでも速過ぎ)。 意識してペースを落とす。昨年より楽な感じで走れるが、右足に違和感が、早くもマメが・・・、濡れたソックスのせいか? 早めにワセリンで対策しようと路肩に座りこむ、とたんに右内腿に激痛が、ヤバイ!内転筋の痙攣だ! バンテリンを塗りこむ、おさまるまで待ってから、歩いたり、ゆっくり走ったりして回復を待つ。 だんだんと調子がでて来た、この間の5kmが33分。途中、函トラ応援団にも励まされて、次の15kmまで28分(このペースを維持したい)。 ![]() だが、オロロン名物のアップダウン、"魔の13ウエーブ"で徐々に体力を奪れていく、気温も上がってきたようだ。頑張って20kmまでのラップが27分台、あとハーフマラソン1本。 いよいよ、きつくなってきた、また脚がつりそう、それも両脚が・・・・ リタイヤは絶対したくない!走れる所まで走ろう、昨年は最後まで走れたのだから。 エードでの立ち止まってる時間がだんだんと長くなってきた。 スペシャルエードでHIROKOが追いついてきて、先に出て行く。気力充実で乗ってる感じ、このガニ股走りではとてもついて行けない、徐々に遠ざかっていく・・・・。 その後も、声援に励まされ、何とか走り続けるが30kmからはいよいよ限界、登りでは速歩、下りは走る、そんな繰り返しで、ペースもキロ8分台に落ちて、後続ランナーに抜かれ続ける、入賞が遠ざかっていく〜。 だんだんと日が傾いていく、サングラスを外す、肌寒くなってきた。 羽幌の入り口か、オロロン鳥が出迎えてくれる、あと5km。 黄昏に染まった町の道端で地元のお年寄りや幼い子供達が一生懸命応援し てくれる、「ありがとう!おじさん、頑張るよ」なんかウルウルしてくる、歩いてる場合じゃない。ゴール地点の喧騒が聞こえてくる、商店街を左折してゴールへの直線、余力を振り絞って走る、声援が聞こえる、アナウンサーが自分の事を言ってるようだ、妻が駆け寄ってくる、ゴール! やっとたどり着いた安心感、244.7km走り通した達成感、長い苦痛からの開放、それらが入り混じっての感動のゴール。 大会ボランティアのサポート、地元の人々や仲間達の応援、練習に付き合ってくれた人々・・・・ おかげで充実した一日を送ることが出来ました、ありがとうございました。 |